ホテルの無料宿泊特典や上級会員資格など、マリオットアメックス(マリオットボンヴォイ・アメックス)とアメックス・プラチナの特典って、なんだか同じに見えますよね。
「それぞれの特典には、どのような違いがあるのか?」
「約10万円の年会費の差を払ってでも、アメックス・プラチナに申込むメリットはあるのか?」
などなど、マリオットアメックスとアメックス・プラチナのどちらに申込むべきか迷っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、マリオットアメックスとアメックス・プラチナの特徴を、とくに人気が高いホテル・旅行関連の特典にフォーカスしながら徹底比較していきたいと思います。
なお、マリオットアメックスにはプレミアムカードと一般カードの2種類がありますが、この記事では、より特典が魅力的なプレミアムカードにフォーカスしています。
それぞれの特典やサービスをひとつずつ比較していくことで、よりコスパの高い1枚を選ぶことができますよ♪
私が選んだマリオットアメックスのメリットやデメリットについて、詳しく知りたい方には、「マリオットアメックス」の特集記事もどうぞ!(^^)
目次
マリオットアメックスとプラチナアメックスの概要を比較
マリオットアメックスとアメックス・プラチナの特典をひとつずつ見ていく前に、まずはそれぞれのカードの概要や申込方法などをざっくり比較してみましょう。
年会費 | 税込49,500円 | 税込143,000円 |
家族カード | 1枚目:無料 2枚目以降:税込24,750円 | 4枚まで無料 |
ポイント・プログラム | マリオット ボンヴォイ | メンバーシップ・リワード |
ポイント還元率 | 100円=3P | 100円=1P |
マイル還元率 | 最大1.25% | 最大1% |
主な特典 |
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アメックス・プラチナはインビテーションなしでも申込可能
マリオットアメックスは、20歳以上で安定した収入があれば申し込める「申込制」の一択ですが、プラチナには「申込制」と「招待制」の2種類があります。
従来、アメックス・プラチナを持つためには、アメックス・ゴールド(もしくはグリーン)で利用実績を積み、アメックスからのインビテーション(招待)を待つ必要がありました。
既存のアメックス会員の方なら、「いつかはプラチナを持ちたい」という方も多いのではないでしょうか?(^^)
しかし2019年4月8日から、プラチナにも申込制が導入されたんです!
そのため現在は、アメックスからの招待がなくても、オンラインで申込みが可能。ずっと身近なカードになりました。
審査基準
マリオットアメックスもアメックス・プラチナも、つぎの条件さえ満たしていれば、カードに申込むことができます。
- 20歳以上(学生は除く)
- 安定した収入がある
- 日本に住所がある
どちらも、学生やパート・アルバイトの申請は不可。しかし、年金受給者や、配偶者に安定収入がある場合は専業主婦(主夫)でも申込みができます。
審査基準は公表されていませんが、収入の目安はそれぞれ以下のとおりです。
※マリオットアメックスはまだデータが少ないため、SPGアメックスの収入目安と比較しています。
- マリオットアメックス(SPGアメックス):年収300万円以上
- アメックス・プラチナ:年収400万円以上
意外とハードルが低めですよね(^^)
『マリオットアメックスの審査基準』の特集記事で、審査通過のコツをご紹介しているので、あわせて読んでみてくださいね!
入会キャンペーン
マリオットアメックス、アメックス・プラチナともに、大量のボーナスポイントが獲得できる入会キャンペーンを実施しています。
公式サイトから入会する場合と、紹介入会の場合のボーナスポイント獲得条件や、どのくらいポイントがもらえるのかを比べてみましょう!
マリオットアメックス | アメックス・プラチナ | |
---|---|---|
公式サイト | 最大3,900P
| 最大50,000P
|
紹介申込 | 最大4,500P
| 最大71,000P
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マリオットアメックスとアメックス・プラチナのポイント付与率が異なるため、ここでは比較しやすいように、マイルに変換してみますね。
※マリオットアメックスは60,000ポイント単位でマイル移行した場合の還元率(1.25%)、アメックス・プラチナはANAにマイル移行した場合の還元率(1%)で計算しています。
- マリオットアメックス:36,000P⇒15,000マイル
- アメックス・プラチナ:20,000P⇒20,000マイル
アメックス・プラチナの方が、合計で獲得できるポイントの価値がより多いことがわかりますが…
ただ公式サイトから申込んだ場合、3ヶ月で50万円以上使わないと、ボーナスポイントの獲得条件をクリアできないので、その場合のコスパはマリオットアメックスに軍配が上がります。
どちらのカードも、当サイトからご紹介差し上げることも可能です。
下記のどちらかのフォームからお気軽にご連絡くださいね(^^)
紹介でカードを申し込むと、合計45,000ポイント獲得できるので、公式サイトから申し込むよりもお得です。
※2023年12月現在、紹介申し込みよりも多くのポイントを獲得できるキャンペーンはありません。
※2023年12月現在、紹介申し込みよりも多くのポイントを獲得できるキャンペーンはありません。
更新特典を比較
マリオットアメックスとアメックス・プラチナの概要を比較してきましたが、ここからは、目玉となるカードを持っていると受けられる「特典」を、ひとつずつ比べていきます。
まずは、マリオットアメックス、アメックス・プラチナともに、一番人気の特典である、更新時にプレゼントされる「ホテルの無料宿泊特典」から見ていきましょう!
マリオットアメックスの「無料宿泊特典(フリーナイトアワード)」
マリオットアメックスは、毎年カードの更新時に、マリオット・ボンヴォイのホテルへの無料宿泊券(1泊)がもらえます。
対象ホテルは、世界中7,000以上のマリオット・ボンヴォイ参加ホテルの中から、50,000ポイントまでで予約できるホテル。年間15万円以上のカード利用が特典獲得の条件です。
宿泊対象外の日はないので、対象の客室に空きさえあれば、いつでも好きなときに予約ができます。
この特典だけで、マリオット年会費を実質無料にできるので、かなりお得な特典といえるでしょう!
詳しくは、「マリオットアメックスの無料宿泊特典」の記事を読んでみてくださいね(^^)
トリップアテンダントメンバーのAsumiが、実際に無料宿泊特典を利用して、「ザ・リッツ・カールトン沖縄」に宿泊した動画も見られます♪
アメックス・プラチナの「フリー・ステイ・ギフト」
アメックス・プラチナの更新特典も、マリオットアメックスと同じく、ホテルの無料宿泊券です。
こちらは、「フリー・ステイ・ギフト」と呼ばれ、毎年カード更新時に1泊分の宿泊券が郵送で届きます。
対象ホテルには、ホテルオークラや、日航ホテル、ハイアット、ヒルトン、プリンスホテル、ロイヤルパークホテルなど、55の国内高級ホテルが含まれています。(2023年12月時点)
特典の価値はマリオットアメックスと同等なので、無料宿泊特典だけを目的とするなら、年会費が10万円近く安いマリオットアメックスの方が、断然お得といえるでしょう。
またマリオットアメックスなら、貯めたポイントでホテルの予約ができるので、年に2泊以上無料宿泊が可能です。
もしくは、無料宿泊特典に手持ちのポイントを15,000ポイントまで追加して、さらに高級なホテルを予約することも♪
ただし、「マリオット・ボンヴォイ以外のホテルにも宿泊したい」という方にとっては、アメックス・プラチナの「フリー・ステイ・ギフト」の方が、使いやすいかもしれませんね(^^)
ホテルの上級会員資格を比較
つづいては、マリオットアメックスとアメックス・プラチナに付帯する、ホテルの上級会員資格を比較してみましょう!
どちらのカードにも、通常なら年間に何十泊もしなければもらえない、ホテルの上級会員資格(VIP資格)が特典に含まれています。
では、それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか?
【マリオットアメックス】マリオット ボンヴォイのゴールドエリート会員資格
マリオットアメックスに付帯するのは、マリオット ボンヴォイのゴールドエリート会員資格です。
マリオットボンヴォイとは、世界最大のホテルグループの「マリオットインターナショナル」の会員プログラムです。
- 客室のアップグレード
- 14:00までチェックアウトを無料で延長
- 滞在ごとに25%のボーナスポイントが加算
- 250ポイントor500ポイントのウエルカムギフト
- 客室内の高速インターネット
さらに、毎年カード更新時に、マリオット ボンヴォイから15宿泊分の宿泊実績がプレゼント。
あるいは、1年間400万円以上のカード利⽤⾦額達成で、もうひとつ上の上級会員資格「プラチナエリート」会員にアップグレードされるので、プラチナエリート会員資格を目指す人にもおすすめです。
【アメックス・プラチナ】4つのホテルグループの上級会員資格
一方、アメックス・プラチナでは、マリオットボンヴォイだけでなく、合計4つのホテルグループの上級会員資格が自動的に付与されます!
- マリオットボンヴォイ:ゴールドエリート会員
- ヒルトン・オナーズ:ゴールド会員
- Radisson Rewards:Goldエリートステータス
- プリンスホテル:プラチナ会員
マリオット ボンヴォイ以外のホテルを利用することが多い方にとっては、うれしい特典ですね!
ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)
もうひとつ、アメックス・プラチナの特筆すべきホテルのVIP待遇特典に、「ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)」があります。
「ファイン・ホテル・アンド・リゾート」とは、1,000以上の厳選された世界中のホテルで、つぎのような優待特典を受けられるというもの。
- アーリーチェックイン(12:00から)
- 客室のアップグレード
- 朝食の無料サービス
- 客室内のWi-Fiが無料
- レイトチェックアウト(16:00まで)
- ホテルのオリジナル特典(100米ドル相当)
対象ホテルは、ファイン・ホテル・アンド・リゾートのホームページで検索できますが、パークハイアット東京やザ・リッツ・カールトン東京など、超高級ホテルばかり!
高級ホテルをよく利用する方や、よりラグジュアリーなVIP体験をしたいという方なら、アメックス・プラチナを持つ価値は十分ありそうです(^^)
ただし、マリオット ボンヴォイのホテルをメインで利用するなら、プラチナエリート会員を目指しやすく、マリオット ボンヴォイ参加ホテルでのカード利用ポイントが6倍になるマリオットアメックスの方がおすすめです。
ポイントのマイル移行を比較
ここまでは、マリオットアメックスとアメックス・プラチナでもっとも人気が高い、ホテル関連の特典を比較してきました。
ここからは、もうひとつの魅力でもある、特典航空券や空港ラウンジの利用など、旅行に関する特典を比較していきます!
マイル還元率
マリオットアメックス、アメックス・プラチナともに、貯めたポイントを航空会社のマイレージプログラムに移行することが可能です。
基本的なポイントのマイル還元率は、それぞれ次のとおり。
その他 1:0.8 |
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マリオットアメックスは、60,000ポイントをまとめてマイルに移行すると、5,000マイルのボーナスポイントが加算されるため、100円=1.25マイルという高還元率!
一方、アメックス・プラチナは、メンバーシップ・リワード・プラス(年会費3,300円(税込)※プラチナ会員は無料)に登録しても、基本のマイル換算レートは、1,250ポイント=1,000マイル(還元率0.8%)。
ANAへのマイル移行のみ、1,000ポイント=1,000マイル(還元率1%)となりますが、別途、メンバーシップ・リワード ANAコース(年間参加費5,500円(税込)※プラチナ会員は無料)への登録が必要です。
無料特典航空券を目的としてポイントを貯めるなら、マリオットアメックスの方が断然お得
といえます。
マイル交換先の提携航空会社
マリオットアメックスとアメックス・プラチナは、マイル交換先として提携している航空会社の数にも違いがあります。
- マリオットアメックス:JAL・ANAを含む約40社
- アメックス・プラチナ:JAL・ANAを含む16社
下のボタンをタップすると、それぞれの提携航空会社の一覧が見られます。
マイルの交換レートは、メンバーシップ・リワード・プラス(年会費3,300円(税込)※プラチナ会員は無料)に登録した場合で計算しています。
ANAへのマイル移行には、メンバーシップ・リワード ANAコース(年間参加費5,500円(税込)※プラチナ会員は無料)への登録が必要です。
提携航空会社の数では、マリオットアメックスの圧勝ですが、アメックス・プラチナもJAL・ANAを含めた主要な航空会社はおさえているので、さほど困ることはないでしょう。
ただしアメックス・プラチナのポイントをJALに移行した場合、メンバーシップ・リワード・プラスに登録していても、1ポイント=0.4マイル(100円=0.4マイル)という低還元率。
JALの国内線を予約したいときは、ブリティッシュ・エアウェイズのマイル(Avios)へ交換して、ブリティッシュ・エアウェイズのホームページから予約したほうがお得です。
利用できる空港ラウンジを比較
お次は、マリオットアメックスとアメックス・プラチナで無料利用できる、空港ラウンジを比べてみましょう。
空港のラウンジ特典も、飛行機に乗る機会が多い方にとっては、大きな比較ポイントですよね(^^)
マリオットアメックス
マリオットアメックスで無料利用できるのは、国内・ハワイ1か所の28空港のカードラウンジ(同伴者1名まで無料)です。
プライオリティ・パスは付帯していないため、ハワイ以外の海外空港ラウンジが利用できないのは、数少ないアメックスのデメリットのひとつです(>_<)
マリオットアメックスで利用できるラウンジの一覧は、「マリオットアメックスのラウンジ」の記事内でご紹介しています♪
アメックス・プラチナ
それ対してアメックス・プラチナ会員は、世界130ヶ国・500空港、1,200ヶ所以上のラウンジを利用することができます。
マリオットアメックスと同じく、国内・ハワイの28空港のラウンジに加え、以下の7つのラウンジプログラムの参加ラウンジに、無料アクセスができます(^^)
- センチュリオン・ラウンジ
- インターナショナル・アメリカン・エキスプレス・ラウンジ
- プライオリティ・パス
- デルタ・スカイクラブ
- エスケープ・ラウンジUS
- エアスペース
- プラザ・プレミアム・エアポート・ラウンジ
世界中の空港ラウンジが使えるプライオリティ・パスの年会費は、無制限で利用できるプランだと、年間429米ドル!(約46,000円)
これが無料になるのは、かなり大きいですよね(^^)
海外旅行保険を比較
最後に、マリオットアメックスとアメックス・プラチナに付帯する、海外旅行保険の補償額を違いを見てみましょう!
大きな違いは、海外旅行保険の適用条件です。
- マリオットアメックス:マリオットアメックスで旅行代金を支払うと適用される利用付帯
- アメックス・プラチナ:持っているだけで適用される自動付帯
どちらのカードにも、家族も補償の対象になる『家族特約』が無料でついています(^^)
傷害死亡・後遺障害保険金 | 1億円 | 1,000万円 | 1億円(5,000万円) | 1,000万円 |
傷害治療費用保険金 | 300万円 | 200万円 | 1,000万円 | 1,000万円 |
疾病治療費用保険金 | 300万円 | 200万円 | 1,000万円 | 1,000万円 |
賠償責任保険金 | 4,000万円 | 4,000万円 | 5,000万円 | 5,000万円 |
携行品損害保険金 | 1旅行中50万円 | 1旅行中50万円 | 1旅行中100万円 | 1旅行中100万円 |
救援者費用保険金 | 保険期間中400万円 | 保険期間中300万円 | 保険期間中1,000万円 | 保険期間中1,000万円 |
当たり前ですが、年会費が高い分、アメックス・プラチナの方が手厚い補償内容になっています。
海外旅行をする頻度や、どれくらいの補償内容が必要なのかなど、個々のニーズにあわせて検討してみましょう!
マリオットアメックスとアメックス・プラチナの2枚持ちも可能
マリオットアメックスとアメックス・プラチナ、両方の特典を活用したい場合は、『2枚持ち』という選択肢もありです!
提携カード(マリオットアメックス)とプロパーカード(アメックス・プラチナ)の2枚持ちは、アメックスからも認められているので問題ありません。
2枚持ちのメリットは…
- マイルを貯めたり(100円=1.25マイル)、マリオットボンヴォイのホテルでの支払い(100円=6マイル)には、マリオットアメックス。
- マリオットボンヴォイ以外のホテルを利用するときや、海外の空港ラウンジへのアクセスには、アメックス・プラチナ。
というように、それぞれの特典にあわせて使い分けができることです(^^)
また、カード更新時の無料宿泊特典が2泊になるのもうれしいですよね!
とはいえ、私からすると2枚持ちはかなりの贅沢・・・(笑)
マリオットアメックスとアメックス・プラチナのカード特典比較のまとめ
今回は、マリオットアメックスとアメックス・プラチナの違いを、ホテル・旅行関連の特典にフォーカスして比較してきました。
それぞれ、どのような人におすすめなのかをまとめると…
- マリオット・ボンヴォイのホテルを利用する人
- 貯めたポイントをホテルの無料宿泊特典に使いたい人
- 航空会社のマイルを効率よく貯めたい人(とくにJALマイルを貯めるならマリオットアメックス!)
- コスパの高いクレジットカードを探している人
- マリオットボンヴォイ以外のホテルも利用したい人
- 海外の空港ラウンジをよく利用する人
- よりラグジュアリーなVIP体験をしたい人
- 家族カードを複数作りたい人(4人まで無料)
私は、マイル還元率の高さを重視していたので、最終的にマリオットアメックスを選択。(当時はSPGアメックスでした!)
また、約10万円もの年会費の差がありながら、高級ホテルへの無料宿泊特典など、アメックスプラチナとほぼ同レベルの特典が楽しめるコスパの高さも後押しになりました(^^)
一見同じような特典が多いこの2枚のカードですが、少しずつ内容が異なっているので、ぜひ、本当に自分に必要な特典を整理してみてくださいね!
※2023年12月現在、紹介申し込みよりも多くのポイントを獲得できるキャンペーンはありません。
※2023年12月現在、紹介申し込みよりも多くのポイントを獲得できるキャンペーンはありません。
昨年からマリオットアメックスをメインカードとして使っている、元CAの柴田です!
実は私もマリオットアメックス申込み前に、マリオットアメックス(当時はSPGアメックス)とアメックス・プラチナで、少し悩みました(^^;)