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海外旅行で車を運転するなら国際運転免許証が必要!【取得方法は簡単】

「海外で車の運転をしたいけど、国際免許証って必要なの?」
「国際運転免許証が必要だけど、どうやって作るの?その手続き方法を知りたい」

この記事はそんな疑問を持つ人に向けて、元CAのkonokaがわかりやすく説明します!

ちょっと海外に行くくらいなら、公共交通機関やタクシーなどを利用するのがオススメですが、長期海外出張中に車を運転したい場合や、自分のぺースで観光地を回りたい場合には、レンタカーが便利ですよね。

そんな時には、国際運転免許証の取得が必要です。

基本的に、日本の運転免許証だけでは、海外で車を運転することはできません。

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こんにちは!元CAのkonokaです。

「国際運転免許証の取得」と聞くと、なんだかちょっと難しそうに感じませんか?

「国際運転免許証って、そんな簡単に取れるの?」って、ずーっと疑問に思ってきたのですが、国際運転免許証を持っていた友人に聞いてみたら、実はとっても簡単な方法で取得できる!ということがわかりました!

それでは、さっそく国際運転免許証についてみていきましょう♪

国際運転免許証とは

国際運転免許証とは、その名の通り、海外で車を運転することができることを証明する証書で、日本での正式名称を「国外運転免許証」と言います。

国際運転免許証の実物

国際運転免許証の実物

この国際運転免許証を持っていれば、海外旅行の際にも、レンタカーを借りたり、自由に車を運転したりできるようになります。

しかし、国際運転免許証があれば、海外のどこへ行っても運転できるというわけではありません

国際運転免許証が使える国

国際運転免許証を持っていれば、車の運転が可能になるのは、ジュネーブ条約に加盟している国々です。

「ジュネーブ条約」とは、ジュネーブ交通条約とも呼ばれ、統一規則を定めることにより国際道路交通の発達および安全を促進する目的で制定された、道路交通に関する国際条約のことで、日本も加盟しています。

ジュネーブ条約に加盟している国々は、アメリカやオーストラリアといった大きな国から、シリアやウガンダなどの普段行く機会がないような国々まで、特別行政区も合わせると、なんと100カ国以上もあるんですよ!

ご自身の渡航先の国が、日本で発行された国際運転免許証で車を運転できるかどうかは、警視庁のHPや各国の大使館から確認してください♪

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似たような条約に、ウイーン交通条約というのもありますが、日本は加盟していません。

つまり、ウイーン交通条約のみに加盟している国(ドイツ、スイス等)では、日本で取得した国際運転免許証は使えない!ということです。

ジュネーブ条約に加盟していない国の場合

「渡航先で車を運転しようと思っていたのに、旅行を予定している国はジュネーブ条約に加盟していなかった・・・」

車の運転を予定していた国で運転できないことがわかったら、やっぱりちょっとショックですよね(^^;)

たしかにドイツやスイス、中国などいくつかの国は、この同盟に加盟していません。

でも諦めるには、ちょっと早いです!

実は、ジュネーブ条約に加盟していない国でも、車を運転できる国があるんですよ!

国名条件
中国中国での申請を行い、中国の運転免許証を取得する必要がある。
香港・マカオ独立行政区のため、国際運転免許証があれば運転できる。
台湾日本の運転免許証と、中国語の翻訳文、パスポートを携帯すれば運転できる。
スイス
  • 日本の運転免許証と国際運転免許証があれば運転できる。(日本の運転免許証とスイス語の翻訳文でも可)
  • 有効期限は1年
ドイツ
  • 日本の運転免許証と国際運転免許証があれば運転できる。(日本の運転免許証とドイツ語の翻訳文でも可)
  • 有効期限は6ヵ月

国際運転免許証がなくても運転できる国もある

ハワイ・グアム・サイパンと、アメリカのカリフォルニア州だけは、日本の運転免許証のみでの運転が可能なんです!

ただしハワイ・グアム・サイパンは、免許取得から1年以上経っていること、ドライバーが21歳以上である必要があります。

また現地で車を運転していてトラブルに遭遇した際、現地のおまわりさんがそのルールを知らなかったり、日本語で書かれた免許証を理解できなかったりする場合があります。

そんな時には、国際運転免許証が翻訳文として使えますので、万が一のためにも国際運転免許証を取得しておかれることをオススメします。

せっかくの旅行で、余計な心配ごとを増やしたくないですもんね(^^)

国際運転免許証の有効期限

国際運転免許証の有効期限は1年間です。有効期限内であれば、海外を訪れるたびに何度でも利用できます。

1年の期限が切れた後は再申請となり、同じ国際運転免許証を更新することはできません。

海外に1年以上滞在する場合は、運転免許証を滞在国のものに切り替えるか、滞在国の免許を新たに取得する必要があります。

国際運転免許証の取得方法

それではいよいよ、国際運転免許証の取得方法についてです!

国際運転免許証の取得は、とっても簡単。特に追加試験などもありませんので、安心してくださいね(^^)

国際運転免許証を取得するための条件や、必要なもの、取得場所、取得にかかる日数を知っておけば、海外旅行に出かけるスケジュールに合わせて、計画的に行動できますね♪

それでは、1つずつ見ていきましょう。

国際運転免許証を取得するための3つの条件

海外運転免許証を取得するには、3つの条件があります。

次に当てはまる場合は、海外運転免許証を取得することができませんので、お気をつけください。

  1. 運転免許証の有効期限が切れている場合
  2. 免許停止処分中、または免許停止処分を受ける予定がある場合
  3. 所有している免許証の種類が特殊大型・小型特殊・原付免許・仮免許証のみの場合

国際免許証取得に必要なもの

まずは、国際運転免許証取得のために必要なものを準備しましょう。

準備するものは、5つだけです!

  1. 日本の運転免許証(有効期限1年以上)
  2. 写真1枚(縦5cm×横4cm、無帽、正面、上三分身、無背景、枠なし、6ヶ月以内に撮影したもの)
  3. パスポート等海外に渡航することを証明する書類(船員手帳または乗船通知書、公用旅券発給請求書の写し 、官公庁の長が発行する出張証明書 など)
  4. 印鑑(認め印可)
  5. 手数料 (都道府県により異なりますが、2,500円程度)

※再申請時は古い国際運転免許証を返納する必要ありますので、一緒に持参しましょう。

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当日、窓口で「国際運転免許交付申請書」に必要事項を記入しますので、ボールペンもあると便利ですね!

また写真は紛失防止のため、裏面に名前を書いておきましょう。

国際運転免許証の取得場所と取得にかかる日数

国際運転免許証の申請ができる場所は、次の通りです。

  • 住民票所在地にある運転免許センター、運転免許試験場
  • 各都道府県指定の警察署の運転免許課

運転免許センターと運転免許試験場では、国際運転免許証を即日発行してくれますが、警察署では発行までに2週間ほどかかります。

渡航までに時間がある場合は、どちらでも構いませんが、1ヶ月を切っているなら運転免許センターか運転免許試験場で申請するのが良さそうですね!

国際運転免許証取得までの流れ

国際運転免許証取得までの流れを、簡単に説明しますね。

と言っても、持参したものを提出して、必要書類を記入し、手数料を払うだけの簡単さです(^^;)

  1. 申請場所の受付で免許証とパスポートを提出し、「国際運転免許交付申請書」に必要事項を記入(申請用紙は窓口にあります)
  2. 書類を提出し、手数料を支払う。
    窓口で収入印紙を申請用紙に貼り付けてもらえるので、完成した申請用紙と持参した証明写真を、国際免許証発行の窓口に提出
  3. 受付完了
  4. 国際運転免許証の受け取り(運転免許センター、運転免許試験場:即日 警察署:2週間後)

海外で車を運転する際の4つの注意点

国際運転免許証を取得したら、晴れて海外での車の運転ができるようになりますが、注意しておきたいこともあります。

  • 日本の運転免許証も持参
  • 国ごとの交通ルールを守る
  • 保険の確認
  • 車両タイプの確認

では、それぞれ確認していきましょう。

日本の運転免許証も持参

「国際運転免許証を取得できたし、海外旅行中に日本の運転免許証はなくなったら困るし、自宅に置いて行こうかな」と思っている方、ちょっと待ってください!

国際運転免許証は、日本の運転免許証と一緒に携帯してはじめて、有効となります。

ですから海外旅行には、国際運転免許証とともに日本の運転免許証も持参し、車を運転する際には必ず一緒に携帯しましょう

国ごとの交通ルールを守る

当たり前ですが、海外には、国ごとの交通ルールが存在します。

有名なのは、通行方向の違い(日本は左側通行ですが、海外では右側通行のところも多い)でしょうか。

そのほかにも、信号機の代わりに設置されている「ラウンドアバウト」や、日本では見かけないような交通標識もあったりします。

ラウンドアバウト

ラウンドアバウト

車を運転するにあたって、国ごとの交通ルールも確認しておきましょう!

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ラウンドアバウトとは・・・

信号機のない、円形の交差点のことです。

日本では、まだあまり見かけませんよね。

ラウンドアバウトのイラスト
ラウンドアバウトを通行する際のルール
  1. ラウンドアバウト(環状交差点)内を通行している車両が優先
  2. あらかじめできる限り道路の左端に寄り、徐行して侵入
  3. ラウンドアバウト内は右回り(時計回り)に通行し、出来る限りラウンドアバウトの測端にそって徐行
  4. ラウンドアバウトを出る時は、左ウインカーを出し、ラウンドアバウトから出るまで継続

保険の確認

海外旅行の際に入る保険(海外旅行保険)に自動車保険が含まれているか、必ず確認しておいてくださいね。

慣れない海外での運転では、どんなトラブルに巻き込まれるか予想がつきません。

海外旅行保険に自動車保険が含まれていない場合、車の運転に自信があっても、万が一のことを考え、自動車保険に加入しておくことをオススメします。(海外保険に、自動車運転者賠償責任担保特約を付帯できる場合があります)

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海外で車をレンタルし、そこで自動車保険に加入する場合には、海外旅行保険証やパスポート、クレジットカードが必要になります。

手続きが面倒な上、保証もさほど手厚くないので、日本にいる間に海外旅行保険に『自動車運転者賠償責任担保特約』を付帯しておくと安心ですね♪

車両タイプの確認

国際運転免許証には「オートマチック(AT)限定」の区分や記載がありません。

日本でオートマ車に乗っている方(AT限定免許)はとくに、海外レンタカー会社で借りる車両についても確認しておく必要があります。

国によっては、安いレンタカーはすべてMT車(中にはディーゼルエンジン車なんてことも!)だったりします(^^;)

まとめ

国際運転免許証を取得すれば、多くの国で自由に車を運転し、より多くの観光地を回ることができるため、楽しみも増えます。

そんな国際運転免許証の取得には、申請に必要なものを用意し、最寄りの運転免許試験場・運転免許センターや、警察署を訪れるだけ

時間もかからず、とっても簡単でしたね!

次の海外旅行ではぜひ、その国の交通ルールや下調べをしっかりと行い、ドライブを楽しんでください♪

きっと視野が広がり、有意義な旅になることでしょう。

ABOUTこの記事をかいた人

Konoka

元JAL客室乗務員。京都府出身。

CA歴は12年、仕事とプライベートを合わせると訪れた国は、JALが就航しているアメリカ7都市なども含め20ヵ国以上。訪れてよかった土地は、ごはんがおいしい台湾と、すべてがおしゃれでショッピングが楽しいパリ。

趣味は音楽鑑賞、読書、飲む事、食べる事、料理。
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