柴田柴田

飛行機はライターの機内持ち込み制限あり!ライターの種類によっては持ち込みOK

機内ではタバコが吸えないので、「飛行機に乗る前や、長時間のフライト後に一服したい」という喫煙者の方も、多いのではないでしょうか?

でも、そこで湧いてくるのが…

「ライターやマッチは、どうやって機内に持ち込めばいい?」
「そもそもライターやマッチって、飛行機に持ち込めるの?」

という疑問ですよね。

実は意外と知られていないのですが、ライターやマッチは、ルールを守れば機内に持ち込むことができるんです(^^)

柴田
こんにちは!イギリス在住の元CA柴田です。

今回は、機内でお客様からの質問をよくいただいた、『ライターやマッチを飛行機に持ち込む方法やルール』について、詳しく解説していきます♪

この記事を読めば、ライターやマッチの飛行機での取り扱いについての、次の4つの疑問がスッキリ解決できますよ。

  1. ライター・マッチの飛行機への持ち込み方
  2. 機内に持ち込めるライター・マッチの種類
  3. 機内に持ち込めないライター・マッチの種類
  4. ライター・マッチを機内に持ち込むときの注意点

出発当日に空港であわてることがないように、しっかり準備しておきましょう!

飛行機にライター・マッチは持ち込みできる

実際には、ルールを守っていれば、ライターやマッチを機内に持ち込むことができます!

しかしライター・マッチは、他人に危害を加えたり、爆発の恐れがある『危険物』にあたるため、飛行機へ持ち込む際にはルールがあります。

ライター・マッチが危険物であるというのは、わりとイメージしやすいので、『ライター・マッチ=持ち込みできない』と思い込んでいる方も、少なくありません。

柴田
私も乗務中に、お客様の方から「うっかりライターを機内に持ってきてしまったから、没収してくれない?」と、お声を掛けられたことが何度かあります(^^;)

乗務中にお声を掛けられたお客様もライターも、すべてセーフでした(^^)

ではここからは、どのような場合はOKで、どのような場合がNGなのかを説明してきますね。

ライター・マッチの預け入れは不可

ライターやマッチは、手荷物として、飛行機に預け入れることはできません!

さきほどもお伝えしたとおり、ライターやマッチは燃えやすい危険物なので、何かの衝撃で爆発してしまう恐れがあるからです。

ライター・マッチの本体だけでなく、ライター用の燃料も預け入れできない(機内持ち込みも不可)ので注意してくださいね!

ライター・マッチは機内持ち込みが可能

ライター・マッチは、喫煙用で小型のもの(10cm未満)であれば、1人1個まで機内に持ち込むことができます。

ライター・マッチの機内持ち込みのルール
  • ライターとマッチは、どちらか1個だけ
  • 服のポケットに入れるなど、身につけて持ち込む

ただし、種類やサイズによっては、機内に持ち込めない(もちろん、預け入れも不可)ライターやマッチもあります。

次は、どんなライター・マッチなら機内持ち込みできるのかを見ていきましょう!

機内に持ち込めるライター・マッチの種類

機内持ち込みできるライター・マッチと、機内持ち込みできないライター・マッチの例を、それぞれご紹介していきます。

ライター・マッチの種類
機内持ち込み
預け入れ
オイルライター(吸収剤(綿)なし)
X
X
オイルライター(吸収剤(綿)入り)
X
ガスライター(使い捨て、ガス補填式)
X
電子ライター
X
安全マッチ
X
万能マッチ
X
X
喫煙用以外のマッチ・着火具
X
X
ライター用の燃料
X
X

(参照元:国土交通省【機内持ち込み・お預けいただけない危険物の代表例】

機内持ち込みOKなライター・マッチの具体例

機内に持ち込めるライター・マッチは、基本的に喫煙用で小型のもの(10cm未満)となっています。

機内持ち込みできるライターの例

機内持ち込みできるライターの例

機内持ち込みできる例
  • 使い捨てガスライター(100円ライター)
  • 吸収剤が入っているオイルライター(Zippoタイプ)
  • 電子ライター
  • 小型の安全マッチのみ

ただし、電子ライターにリチウム電池が使用されている場合(USB式)は、機内持ち込みのために以下のような条件があります。

  1. リチウム金属電池はリチウム含有量が2g以下、リチウムイオン電池はワット時定格量が100Wh以下
  2. 機内で充電しない
  3. 発熱部分が不測の作動をしないよう措置されていること
  4. 予備の電池は短絡(ショート)予防のために、個別に保護

また電子ライターの扱いに関しては、国や航空会社によって、規制がより厳しい場合があります。

アメリカでは、電子ライターは預け入れ・機内持ち込みともに不可となっています。

参照元:アメリカ合衆国運輸保安庁(英語)

保管検査で時間がかかることも予想されるので、持っていくなら、使い捨てライター(いわゆる100円ライター)か、吸収剤の入っているオイルライター(Zippoタイプ)にしておいたほうが無難でしょう!

triko
海外旅行には100円ライターが便利!

Zippoタイプのオイルライターや注入式ガスライターは、ライター自体は機内持ち込み可能ですが、補充用のオイル・ガスは持っていけません。

海外旅行用なら、100円ライターが手軽で便利ですよ(^^)

機内持ち込みNGなライター・マッチの具体例

逆に、機内持ち込みできないのは、次のようなライター・マッチです。

機内持ち込みNGな例
  • 葉巻用ライター(葉巻に使用するライターで青色の炎を出すタイプ)
  • オイルタンク式ライター(吸収剤なし)
  • プリミキシングライター(ターボライター、ジェットライターなど)
  • 万能マッチ
  • 摩擦マッチ

万能マッチや摩擦マッチは、壁や床などで摩擦するだけで火がついて危険なので、預け入れ・機内持ち込みともできません。

またライター用燃料のガスや、オイルの機内持ち込みもNGということも忘れずに!

triko
機内に持ち込めるライター・マッチと、持ち込めないライター・マッチの種類は、国内線・国際線にともに同じルールです。

「このライターって、どうなんだろう?」と不安なときは、ご利用の航空会社のウェブサイトやカスタマーサービスで確認しておくと安心ですよ!

機内にライター・マッチを持ち込むときの注意点

せっかくライターやマッチを空港に持ってきても、機内への持ち込み方を間違えると、保安検査で没収されてしまうことも!

保安検査をスムーズに通過するためには、次の4つの事項に注意しましょう。

ライター・マッチを機内持ち込するときの注意点
  1. 許容数は1人1個まで
  2. 身につけて持ち込む
  3. 【国際線】液体物の機内持ち込みルールに注意
  4. 出発国のルールもチェック

では、ひとつずつ説明していきますね♪

1.許容数は1人1個まで

機内に持ち込めるライター・マッチの数は、1人1個までです。

ライター1個、マッチ1個で合計2個ではなく、ライターとマッチのどちらか1個だけなので注意しましょう。

2つ以上持っていた場合は、保安検査でひとつ破棄することになります。

2.身につけて持ち込む

ライター・マッチは、「身につけて」機内に持ち込むことが条件となっています。

つまり、機内持ち込み用のスーツケースなどではなく、衣類のポケットなどに入れなければなりません。

保安検査を通過するときは、あらかじめポケットから出して、検査用のトレイの上に置いておくとスムーズですよ。

3.【国際線】液体物の機内持ち込みルールに注意

国際線を利用する場合は、液体物の機内持ち込み規制が適用されます。

液体が入ったライターは、規定サイズの透明プラスチックバッグに入れて、保安検査を通過しましょう。

液体物の機内持ち込みについては「飛行機への機内持ち込み荷物は、液体物に注意!」で詳しく解説しているので、あわせて読んでみてくださいね!

液体の機内持ち込み

液体の機内持ち込みの注意点を徹底解説!【元客室乗務員の解説動画あり】

2021-06-25

4.出発国のルールもチェック

出発する国によっては、ライター・マッチの飛行機への持ち込みが禁止されている場合があります(>_<)

預け入れはもちろん、機内への持ち込みもできないので気をつけてくださいね!

ライター・マッチの機内持ち込みができない国
  1. 中国(香港を除く)※航空会社による
  2. インド
  3. フィリピン
  4. ミャンマー

日本を出発するときはライター・マッチを機内に持ち込めても、帰りはダメ!ということもあるので、必ず事前に出発国のルールもチェックしておきましょう。

飛行機へのライター・マッチの持ち込み方のまとめ

今回は、ライターやマッチを飛行機に持ち込む方法や、注意点について解説してきました。

ライターやマッチは危険物なので、飛行機への持ち込みには厳しい規制がありますが、ルールを守れば機内に堂々と持ち込める、ということがわかりましたね(^^)

最後に、ライター・マッチの飛行機への持ち込みについて、大切なポイントをまとめておきます。

  • ライター・マッチは、飛行機への預け入れができない
  • ライター・マッチは、1人1個までなら機内持ち込み可能
  • 機内に持ち込めるライター・マッチにはサイズや種類の制限がある(100円ライターがおすすめ)
  • 国際線を利用する場合は、液体物の機内持ち込みルールに従う
  • 出発国・航空会社によっては、ライター・マッチの飛行機への持ち込みが全面禁止されている場合がある

繰り返しになりますが、ライターやマッチは、絶対に、絶対に、預入荷物には入れないでくださいね!!

飛行機のなかでの喫煙はできませんが、空港によっては、喫煙所が設けられているところもあります。

ライターやマッチを旅行に持っていく場合は、ルールを守って、安全に機内持ち込みしましょう♪

ABOUTこの記事をかいた人

柴田

元キャセイパシフィック航空の客室乗務員。大分県出身。

CA歴は8年。これまでに訪れたことのある国は15ヵ国以上、複数の国で海外在住の経験もあり、現在もヨーロッパに在住で2児の母親。今までに行ってよかった国はイギリス。

趣味は語学習得とアロマセラピー。本場イギリスでセラピストの資格を取得。英語とフランス語はネイティブ並みで、現在はポーランド語、広東語を勉強中!
ライターとタバコ