さちさち

【飛行機のおすすめ座席】機内とサービスを知り尽くした元ANAのCAが教えます!

最近はネットで航空券を予約するのが当たり前になりましたが、それに合わせてシートマップで自由に座席を選べるようになりました。

そうなったからにはらやはり一番「快適な席」を予約したいものです。

では「快適な席」とは、一体どこなのでしょうか?
今回は身近なエコノミークラスに絞って考えてみたいと思います。

さち
こんにちは!

10年弱、ANAのCAとして乗務し、プライベートでも旅行ばかりしているさちと申します(^^)

私が断言しますと、「快適な席」は人それぞれ異なります。家族旅行、ひとり旅、出張など、人によって目的もさまざまですので、当たり前ですよね(^^)

今回は自分に合う「快適な席」を見つけるために、さまざまな視点から座席選びのポイントを抑えていきましょう♪

2児を持つ親として、子連れにオススメしたい座席ものちほどお伝えしますよ!

結論から言って私ならこの席を選びます!

飛行機を知り尽くしたCAなら一体どの席を選ぶのか、最初にドドン!と結論からお伝えしてしまいましょう!

私が座席を選ぶとき、

  • ひとり旅なら「前方・通路側」
    前方キャビンはわりと静かですし、ドリンクや食事も前からサービスされることが多いので、さっと食べて早々に寝ることができます。

  • 子連れなら「後方・窓側」
    後方は比較的ファミリーや団体グループが多く、ワイワイした雰囲気です。
    子供用の食事はサービスの最初にもらえることが多いので、子供を先に食べさせてから自分の食事がもらえるというタイミングもポイントです。

では皆さんが座席を選ぶ時は何に注意すべきなのか、飛行機の座席やエリアについて細かく解説していきます!

前方・後方座席のポイント

まずはエコノミーの中でも前方座席・後方座席のメリット・デメリットを表にまとめてみました。

航空会社や機材の大きさ、ギャレー(※)やトイレの場所、サービス方法によって条件は変わりますので、ここでは一般的なポイントについて紹介していきます。

座席メリットデメリット
前方
  • 乗り馴れたステータス会員の方が多い
  • 落ち着いた雰囲気
  • 乗降ドアが近いので早く降りられる
  • 揺れがわりと少ない
  • ドリンクや食事が早めにもらえる
  • トレーを早めに下げてもらえる
  • 食事後、混む前にトイレに行ける

  • CAがなかなか来ず、リクエストが頼みづらい
  • ストレッチができるような広いスペースが少ない
  • ビジネスマンが多く周囲に気をつかう
  • プレミアムエコノミー席などもあるため、普通のエコノミー席が少なく争奪戦となりやすい
  • 頭上の物入れがわりと小さいことが多い

後方
  • ワイワイしたにぎやかな雰囲気
  • CAがよく通るのでリクエストしやすい
  • ドアやギャレー(※)付近などストレッチや散歩がしやすい
  • 頭上の物入れのスペースが比較的大きい

  • 乗降ドアが遠く、降りするのに時間がかかる
  • 団体や子連れで騒がしい
  • ギャレー(※)やトイレの音がうるさい
  • 揺れやすい
  • サービスがくるのが遅い
  • 食事のチョイスがなくなっている事がある

ギャレーとは?
ギャレーとは、飛行機内でCAさんたちが、飲み物や食事の準備をしたりするスペースです!

おそらく飛行機に乗ったことがある方は見たことあるスペースだと思います、こんなスペースです!

飛行機のギャレー

飛行機の座席のメリット・デメリットを語るにあたって、このギャレーが何回かでてきます。「ギャレー」、ぜひ覚えておいてくださいね(^^)

窓側・通路側の座席のポイント

通路側と窓側の座席

今度は好みが分かれやすい、窓側と通路側の座席の違いについて見ていきましょう。

座席メリットデメリット
窓側
  • 眺めがいい
  • シェードの開け閉めを自分でできる
  • 壁にもたれかかって寝られる
  • 自分だけの空間をつくりやすい

  • CAに声をかけにくい
  • 通路側より冷える
  • 頭上の物入れから荷物が出せない
  • トイレのたびに隣に声をかける必要がある

通路側
  • 席を立ちやすい
  • 頭上の物入れから荷物を出し入れしやすい
  • CAに声をかけやすい

  • 隣の方が席を立つたびに起こされる
  • 通路に足やひじが出ているとぶつかりやすい
  • もたれかかる場所がなく寝づらい
  • 窓側の人が景色を楽しんでいる場合、眩しくても閉めてもらうように頼めない

MEMO
食事サービスのある国際線では、トイレへの行きやすさが重要視される傾向にあります!

個人的にも水をよく飲みますし、トイレに行くときに隣の方が寝ていたりすると気を遣うので、通路側派です(笑)

シェード(窓)を閉めて寝る時間も多いので、飛行中に外の景色を楽しむ人はあまりいないようです。

その他の特殊座席・エリア別のポイント

上記でお伝えした前方・後方、窓側・通路側の座席以外にも、押さえておくべき特殊な座席やエリアについてみていきましょう!

非常口座席

非常口付近の座席

エコノミーで人気の非常口座席ですが、基本的には緊急時に援助をしなければならない座席です。

そのため航空会社の母国語や英語を理解できること、15歳以上、援助に同意することなどさまざまな条件が決められています。

特徴として、この席はドアの真横にあり、足元にあたるドア付近には広いスペースが確保してあります。

つまり足が伸ばせて、さらに通路側・窓側に関係なくトイレに立ちやすいので人気の高い席です。

ただしデメリットもありますので、要注意です。

座席メリットデメリット
非常口座席
  • 足元が広々していて、足が伸ばせる
  • 目の前に座るCAと話せる
  • 荷物を広げて整理するスペースがある
  • 前の人のリクライニングで狭くなるこがない

  • テーブルは収納式で小さめ
  • シートテレビも収納式(離着陸の間は収納する必要があるので映画を楽しめない)
  • 肘掛けが上がらない
  • 離着陸の間、手荷物はすべて上の物入れに収納する必要がある
  • 座席ポケットがないので収納に困る
  • 自分の目の前のスペースがトイレ待ちの人で混雑する
  • ギャレーやトイレが近く、音がうるさい

triko
CAさんとお話ししたいときは、こちらの座席がおすすめです(笑)

ただし業務の邪魔にはならないようにしましょうね!

壁やトイレの後ろの座席

非常口座席と似ていて足元が広い席といえば、壁の後ろに位置する座席です。

壁というのは、ビジネス・プミアムエコノミー・エコノミーとクラスを隔てるための仕切りのことで、つまりエコノミークラスの一番前の座席はこれに当たります。

機材によってはエコノミーの真ん中、トイレのすぐ後ろなどの座席もこのような座席になります。

座席メリットデメリット
壁後ろの座席
  • (非常口ほどではないが)足元広め
  • 壁に収納ポケットがある
  • 前の人のリクライニングで狭くなることがない
  • 隣の人起こさなくても足をまたげば窓側から出られる

  • テーブルは収納式で小さめ
  • シートテレビも収納式(離着陸の間は収納する必要があるので映画を楽しめない)
  • 肘掛けが上がらない
  • 離着陸の間、手荷物はすべて上の物入れに収納する必要がある
  • ベビーバシネットをつけられることが多く、赤ちゃん連れと隣になりやすい

MEMO
この壁の後ろに位置する座席は、ベビーバシネットが取り付けらることが多く、赤ちゃん連れと隣になる確率が高い席です。

時と場合によりますが、子供嫌いの方には地獄のようなフライトになることもあります(汗)

私が0才&2才の子供を連れてこの3席列に座った時は、通路側のおじさまにとてつもなく迷惑をかけました・・・

10時間のフライトでよちよちベビーが10回くらい脱走し、合計15回はおじさまの前を出入りしました(^^;)

トイレ・ギャレーの近くの座席

お酒を楽しみたい人はトイレやギャレーが近いと色々と便利ですが、ここでもメリット・デメリットがありますので確認しておきましょう!

座席メリットデメリット
トイレ・ギャレー近くの座席
  • ギャレーに飲み物やスナックを取りにいきやすい
  • CAにすぐおかわりを持ってきてもらいやすい
  • トイレが空くタイミングを見計らって行ける
  • 広いスペースでストレッチできる

  • 音がうるさい
  • ギャレーからの冷気で足元が冷える
  • 寝たい時にギャレーのライトがまぶしい
  • 常に人が出入りするので騒がしい

このように飲み物を頻繁に飲む方、体を動かしたい方、トイレによく行く方にはおすすめです。

ただし寝たい時には、耳栓・アイマスク・ブランケットなどで対策を取る必要がありますね。

次の章は「子連れのおすすめ座席」ですので、子供と乗ることがない方は、この次の章は飛ばして「自分にぴったりの座席がわかる3つのポイント」へどうぞ!

子連れならではのおすすめ座席!

子連れの場合は、おすすめの座席の選び方が変わります。

子供の年齢も重要なポイントですので、ここでまとめてみました(^^)

【子供が1歳以下】ベビーバシネットを使う場合

ベビーバシネット

国際線で1才以下の子供、かつ体重が10㎏以下の場合はリクエストすればベビーバシネットが使えます。というよりも、心強い収納スペースにもなるので使わない理由はありません!

先ほども述べましたが、バシネットを取りつける場所は壁に限定されています。

つまり足元が広く、人気が高い席ということです!

このような席は、ネット予約時のシートマップ上では、ほとんど『×マーク(予約済)』になっていることが多いですが、実ははじめからわざとブロックしてあるのです。

赤ちゃん連れや足を怪我している方、最終的にはステータスの高い方(たとえばANAだとダイヤモンド会員の方など)に解放されたりするのです。

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エコノミークラスの中でバシネットが使用できるのはせいぜい2〜3ヵ所。

年末年始などファミリーが多い時期は、早めに電話でリクエストして座席を確保しておきましょう。

バシネットについて、もう少し詳しく知りたい方は、「飛行機のバシネットの予約方法と利用上の注意点を徹底解説!」をチャックしてみてください(^^)

【子供が2歳以上】映画にまだ集中できない場合

飛行機の座席で映画を観る男の子

ではバシネットを使わない、ひとりで座席に座る2歳以上の子供の場合はどうでしょうか。

ここで座席選びのポイントとなるのは、映画に集中できるかどうかです!

とくに2〜3歳くらいが厄介です・・・(-_-;)
映画も絵本も5分で飽きてしまい、チャンスを伺っては通路に逃げ出そうとします(経験済み)。

このように落ち着きがない年齢の子供を連れた親は、何回も機内を散歩させられます。

私が自分の経験からおすすめしたいのは、

『親は通路側、子供は真ん中』です!

通常座席なら肘掛けも上がりますので、親の膝枕で横になって寝ることもできますし、オムツ替えなどで出入りもしやすいですからね(^^)

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小さな子供を通路側にするのは避けましょう。

頭や足を突き出して寝ている時にぶつけられたり、オモチャやお菓子を投げ散らかしてしまう可能性があります。

【子供が2歳以上】映画に集中できる場合

では子供がひとりで座れる2歳以上で、映画に集中できる年齢になったらどうでしょうか?

このような場合は、『子供は窓側、親は真ん中』をおすすめします!

子供は窓側で映画の世界に浸ったり、長時間なにかに没頭してくれたりします。

飛行機好きなら延々と外の景色を眺めたり、飛行機の翼の動きを見たりと飽きないようです。

またオモチャなどで足元が散らかっても隣の方を気にする必要もありません。

3歳くらいまでなら枕を壁に押し当て、足を親の膝に乗せたりして寝てくれますよ。

4歳以上だと背も伸びてくるので、身体が座席からずり落ちて寝づらいこともありますよね。そんなときは、荷物やジェットキッズ(※)などを足元に置いて寝やすくしてあげてもいいかもしれません。
※ジェットキッズ:子供用スーツケース。機内の足元で開けると座席と同じ高さになりベッド代わりになります。

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子供の成長も考慮しよう!

我が家の子供も、3歳後半で長距離に乗ったときは、2歳のときと全然違って驚いたのを覚えています。

自分でキッズヘッドフォンを装着してアニメを見たり、パズルやシールブックで黙々と遊んだり、窓側でとても大人しく遊んでくれたので、年齢によってこうも違うのかと感動しました!

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荷物を足元に置くのは、緊急脱出の妨げとならないよう窓側など限定して許可されることが多いですが、航空会社によっては対応が異なりますので注意が必要です。

自分にぴったりの座席がわかる3つのポイント

ではここで自分に合う座席を選ぶために、3つのポイントを挙げてみました。

これを意識すれば、自分にぴったりの席がみえてくるはずです!

1.フライト時間は3時間以上?未満?

国内線、韓国などフライト時間が3時間以内の短距離と、3時間以上の長距離とで選ぶポイントが変わります!

  • 3時間以内:トイレに立つ回数が少なく、景色の変化を楽しめるので窓側がおすすめ
  • 3時間以上:席を立つ回数が増えるため通路側がおすすめ
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基本的に国内線では窓側から、国際線では通路側から予約が埋まることがほとんどですよ(^^)

2.乗り継ぎ、入国審査、預け手荷物の有無

飛行機を降りてからの予定も大切なポイントです!

乗り継ぎの有無、乗り継ぎ時間に余裕があるかどうか、入国審査の有無、手荷物を受け取る必要があるかどうかなど、先のことを考えて座席を選びましょう!

 

  • 前方の座席を取ったほうがいい場合
  • 後方の座席でも問題ない場合

1つずつ解説します。

 

前方の座席を取ったほうがいい場合

乗り継ぎ時間がギリギリ、入国審査がある、到着してすぐ決まった時間の電車やバスに乗りたい場合などは、エコノミークラスの前方の座席を取りましょう。

とくに入国審査は、到着便が重なる時間帯だと長蛇の列ができますので、ここは少しでも時間を節約したいところです。

また大型の空港で、そもそもの到着便が多い空港で降りる場合は、より時間を確保したいところですね!

後方の座席でも問題ない場合

乗り継ぎまで時間がある、または手荷物を受け取る必要がある場合、そんなに急いで飛行機を降りる必要はありません。

バゲージクレームのターンテーブルに荷物が運ばれてくるまで、相当な時間がかかりますので、結局最初に降りた方と並んで荷物を待つことも多々あるくらいです。

最後は、自分に合う座席を選ぶためのポイント、3つ目です(^^)

3.機内でどう過ごしたいか?

人によって一番分かれるのは、機内での過ごし方です。

寝たい、映画を見たい、友達とワイワイ過ごしたいなど、さまざまですよね?(^^) これも座席を選ぶ重要ポイントですよ!

  • 邪魔されずに寝たい方:誰にも起こされず、自分でシェードを閉められる窓側
  • 席をよく立つ方:通路側
  • 飛行機好きな方:CAの前に座れる非常口座席、翼の横の窓側、ギャレーの動きが見えるギャレー近く
  • 家族や友達とワイワイしたい方:中央〜後方のエリア
  • 出張、または機内で仕事をしたい方:落ち着いた雰囲気の前方エリア
  • 景色を楽しみたい方:もちろん窓側。東京周辺であれば富士山やディズニーランド、銚子半島の先端などはっきり見えることもありますよ!
ロンドン行きなら!
ロンドン行きなら、個人的には窓側がおすすめです♪

市内を低空で横切って降下することが多いので、テムズ川沿いにビッグベン、ロンドンアイ、タワーブリッジ、ガーキンなどが、すぐ眼下に見えます。

まとめ

いかがでしたか?
座席やエリアによってこんなにも特徴があるなんて、飛行機の座席選びも結構奥が深いですよね(^^)

前方はビジネスパーソン、後方は団体・ファミリー、非常口座席の前にはトイレ待ちの列、ギャレー近くでおしゃべりしたりストレッチしている方々・・・

このようにエコノミークラスは、ほぼ例外なく毎便こういった光景です。

このような機内を想像しながら、航空会社のシートマップを見てみてください♪

自分の過ごし方にぴったり合う、居心地のいい「快適な席」がきっと見えてくるはずですよ!

ABOUTこの記事をかいた人

さち

元ANA客室乗務員。乗務歴9年。愛知県出身。

現役時代の海外ステイでは、地元サブカルチャーやローカルマーケット・蚤の市の発掘など、街の端っこを一人歩きするのが趣味という、サブカル好きCA。好きな街はブルックリン、アムステルダム、ベルリン、ロンドンのショーディッチやカムデンタウン。
現在はヨーロッパ在住、ハーフの息子2人と主人と4人暮らし。
飛行機の座席